STORY

ひとつの「もったいない」から、始まった。

龍華のアンダカシーが生まれるまでの、12年間の物語。

きっかけ

精肉店で見た、ひとつの「もったいない」

すべての始まりは、ある精肉店での光景でした。店の片隅に、まだ十分に食べられるはずの豚皮が積まれ、処分されようとしていました。「もったいないな」——その素朴な気づきが、私たちの原点です。もともと沖縄の伝統おやつ「アンダカシー」が好物だったこともあり、この豚皮をもう一度おいしいおやつによみがえらせたいと考えるようになりました。

沖縄の食文化

「豚は鳴き声以外すべて食べる」

沖縄には昔から、豚を余すことなくいただく食文化が根付いています。ソーキ、ラフテー、ミミガー、そしてアンダカシー。命への感謝と、限られた資源を大切にする先人たちの知恵が、沖縄の食卓には今も息づいています。私たちが作るアンダカシーも、その精神を受け継ぐひとつの形です。

12年の試行錯誤

何度も失敗を繰り返して

商品化までの道のりは平坦ではありませんでした。豚皮は火加減や時間、油の状態ひとつで仕上がりが大きく変わる、扱いの難しい素材です。昔ながらの「釜揚げ」製法を守りながら、現代の食卓に合う味と食感を追求する研究は、実に約12年におよびました。何度も失敗を重ね、数か月かけてようやく形になったのが、今の「サクッ、カリッ」とした食感のアンダカシーです。

工場で豚皮を釜揚げする職人の手元

今、そしてこれから

双子姉妹が届ける、沖縄の味

うるま市の小さな工場で、双子の姉妹を中心に、今日も職人が釜の前でじっくりと豚皮を揚げています。県内でアンダカシーを専門に製造する店舗はわずか2店舗のみ。決して大きな工場ではありませんが、丁寧な手仕事によって月間約2万食を県内外・海外のお客様へお届けしています。テレビなどのメディアでご紹介いただく機会も増え、ふるさと納税の返礎品としても多くの方に選んでいただけるようになりました。これからも、沖縄の食と精神文化を未来へつないでいきます。

器に盛られたアンダカシーとパッケージ

新垣 麻依子株式会社RYUKA 代表)

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